本校ラグビー部の会報といっていい「河原グランド」の発行が、10回目という節目の数をかぞえることが出来ましたことを、関係者の一人として大変喜ばしく思っております。本校ラグビー部の諸君、顧問の先生方、父母会の皆様、そして発行に携わった全ての皆
様とともに、喜び合いたいと存じます。
いくつかの所感を述べて「河原グランド」に寄せる言葉としたい。
一つ、岩手県の高校ラグビーの歴史(昭和25年以降)をひもとくと、高校ラガーマンの夢である「花園大会」に本県代表として出場した高校は、盛岡工業と黒沢尻工業高校の二校を除けば黒沢尻北高校1回(昭和49年度)と本校2回の二校だけである。このことを別に表現すれば、本校のような普通高校でしかも進学校と云われる高校が花園大会に出場するというのは並大抵のことではないことを有弁に語っている。なかでも本校は平成にねって以降、2回も出場していることは特筆に値する。改めてラグビー部、並びにその関係の皆様には敬意を表さざるを得ない。
二つ。去る11月9日(金)、宮古市老木公園グランドで開催された新人戦の準優勝、対黒沢尻北高戦は惜しくも逆転で敗れ去った。試合終了後、顧問から「校長先生、何か一言お願いします。」と声をかけられたが、悔し涙にくれる部員を前に一言「ご苦労さん」
と云うほかなかった。この時ラグビー部の諸君に云いたかったことは冬休み前の終業式の際、校長講和のなかで語ったのであるが、多分ラグビー部の諸君はわかってくれたものと思う。「試合からはいつも学ばなければなりません。敗れた試合からは特に学ぶことが多
いことを銘記して欲い。敗けた試合にこそ、技術、体力、精神面等を含めて自分たちチーム、並びに自分自身の足らざるもの、弱点、欠点が見事に出来るものである。このことを念頭において、自覚的に、意識的に毎日の練習に取り組むことこそ大事なことである。この意意味で云えば、敗けることは勝つためであるとも云いうるのである。」
三つ。「河原グランド」のように部の会報を毎年、発行しているのは多くはない、むしろ希少といっていい。この手づくりの会報には、河原のグランドという舞台をともにした恩師の、汗と涙をともにした仲間の、そして父母の熱い思いや願いいが綴られている。各々
の人にとって貴重な青春の1ページといっていいと私は思う。
労を厭わず「河原グランド」を発行し続けている本校ラグビー部は改めて敬意を表したい。そして「河原グランド」の発刊が今後とも続くであろうことを祈念いたします。
最後に、去りゆく3年生諸君、卒業後、得意の絶頂にある時、そしてまた失意のどん底にある時、この「河原グランド」を是非ひもといて欲しい。本校ラグビー部の大いなる飛躍と発展を切に祈っております。
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