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| ■三年生からの贈り物 |
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2A 奥山 勇太
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先輩達の体が一気に崩れ落ちた、悪夢のようなノーサイドが待っていた。盛工のフィフティーンのヘッキャが空と舞い、抱き合って喜ぶ姿とは対照的に、地面にうずくまり茫然と立ち冬くす姿が僕の目の前にあった。前評判では盛岡工が優勢と言われていたようだが、僕達は必ず花薗に行けることを信じ今まで練習し、そして戦った。試合開始10分は、お互い気合の入った攻防で体の大きな盛工に宮古は互角にやり合っていた。しかし、ラグビーの究極の特徴であるその楕円の球が運命を分けた。相手が蹴った球は鼻崎さんの目の前でリバウンドし、方向を変えたポールはあっけなく盛工の手の中に吸い込まれ、トライを許した。その後、どんどんトライを取られ、前半でとり返しがつけられない点差となっていた。しかし、全然あきらめてはいなかった。今、普通に考えたら40点差というのはひっくり返せる可能性なんてほとんど0に近いと考えるが、何か逆転できる気がした。それは、三年生の姿を見ればすぐ分かった。強い相手と分かっていても、低いタックルで頭から突っ込み、真向勝負をする姿。タックルされてもジャージをっかまれても前へ前へそしてあと数十cmのインゴールヘ突き進む姿は、僕達後輩の目に焼きついた。非常に尊敬すべき姿だった。今日三年生が引退し、また新しいチームになったわけだけど、非常に仲良しで、一人ひとりが個性的な人ばかりだった先輩の姿は引退とともに受験生へと変わっていってしまった。
同じ二中生だった、高央さん、亮介さん、角田さんが中学生のころから比べて、非常に大きく見える。ラグビーというスポーツの素晴らしさを、言葉ではなく、体でやってみせて教えてくれた三年生全ての人に感謝したいと思います。いままでありがとうございました。
ある先輩が言った。「ラグビーは人間を大きくするスポーツなんだな・・・。」来年僕もそう思うのだろうか・・・。
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